本物のオーガニック石鹸、化粧品の見分け方
●ここ数年、ニューヨークやロンドン、パリをはじめ日本でも街には海外ブランド、国内ブランド問わずに、雨後の竹の子のようにオーガニックと称した化粧品、石鹸、化粧品専門店が林立し始めました。
これは消費者皆様のより自然で、より化学物質を使用していない安心して使える化粧品をお求めの意識変化の表れでもあり、とても良いブームだと考えます。
また、市場の大半を占めている合成界面活性剤や人工香料、人工着色料など、ほぼ100%が化学合成品で出来上がっている一般的なシャンプー、リンスや液体ボディーソープ(液体ベビーソープやベビーシャンプーですら同じです)に比べれば、化学物質がたとえ30%減であっても減ってさえいればとてもよい傾向だと思います。
ただ現状、我が国においては化粧品や石鹸には、農産物のように国が定める「JIS」の「オーガニック規格」のようなものはありません。
ではだれが定めるかといいますと、任意の私的団体、もしくはメーカーが独自に、オーガニックと称しているだけの極めて曖昧な表現であることが現状です。
また、「無添加」という表現も、本来は「何が無添加なのかを具体的に記載」する必要があります。
中には、費用さえ払えば「原料の20%がオーガニック」であれば「オーガニック」と認定してしまう営利目的の私的団体も存在するほどです。
●本当に本物のオーガニック化粧品、石鹸をお求めの場合は、
製品の裏面に必ず表記されている「全成分」ラベルをご覧になってみてください。
全成分ラベルの成分表示は、使用しています「全ての成分」を
「分量が多い順」に記載することが薬事法で定められています。
したがいまして化学物質の多い少ないはここで多少の判断をすることが出来ます。
また、香料などは天然の植物精油であっても、化学的な人工香料であっても「香料」 だけの表示で許されます。
もしも、そこによくわからない化学物質や、記号が羅列されている場合はほぼ本物のオーガニック製品ではないと判断なさって間違いないでしょう。
●人の体に使用していい、化粧品や石鹸を製造販売するには
薬事法で定められた、化粧品製造許可と化粧品製造販売許可が必要です。
その許可を取得して作られた石鹸は人に使用していい薬事法上の「化粧石鹸」となります。
反面、その許可を持たずに作られた石鹸は、薬事法上、人の身体に使用することが禁じられた「雑貨」扱いの石鹸となります
また、その許可されたメーカーは製品に「全成分」を必ず表記することが薬事法で定められています。
●通常、固形化粧石鹸の場合一般的に「石鹸素地、香料」だけの極めて簡単な表記で許されます。
もちろんどのような固形石鹸でも必ず「石鹸素地」の中に苛性ソーダは含まれますが、
その他のいろいろな化学物質が「石鹸素地」に入っていてもわからないのです。
しかし、アンティアンではその「石鹸素地」の内容も重要と考え
隠しごとが無いようにあえて「石鹸素地」の内容をすべて記載させていただいております。
●以前より、ごく稀にですが、「アンティアンは石鹸に「苛性ソーダ」を使っているのに無添加だ、オーガニックだなってウソじゃない!」というご意見をいただくことがありました。
●石鹸は他の化粧品のように、ただ原料どうしが混ざり合うだけでなく、原料どうしが混ざり合うことにより全く違うものに変化して製品が出来上がるという化粧品のなかでも特殊な製品なのです。
●アンティアンの全成分に表記されております「苛性ソーダ」は塩と水を電気分解して作られますが、
固形石鹸作りに必ず必要なアルカリ成分で、これがなくては世に存在する固形石鹸は作れません。
強い化学物質ではないかとご心配なさる方もいらっしゃいますが、単体では強い成分でも、
原料の植物油脂と混ぜ合わせた「苛性ソーダ」は完全に中和され「石鹸」という物質に全て完全変化して消えてしまうために石鹸内には存在しておりません。
従いまして出来上がった固形石鹸は化学物質無添加状態となり、お肌に優しい洗浄剤としての固形石鹸が出来上がるのです。