石鹸の起源
石鹸の起源には諸説ありますが、その中で最もそれらしいお話として伝わっているのは、
古代ローマに「ソーペの丘」という小高い丘があり、小川が流れていたそうです。
その小川のわきでは、焚火をおこして生贄の羊を焼くという祭事(調理かもしれません)が度々行われていたそうで、
年月が経ちますと、その小川は泡が立つ不思議な小川として有名になりました。
その小川でたまたま手を洗うと汚れがよく落ちる、
もしかすると、生贄を焼いた下にある、あの不思議な「白い土」が原因かもと気が付き、
その白い土で手や衣服を洗ってみると泡が立ち、汚れが大変よく落ちるとたちまち大評判になったそうです。
もうお分かりだと思いますが。その「白い土」こそが偶然の産物である「石鹸」の誕生だったのです。
化学的に簡単にご説明いたしますと、
焚火でできた「木の灰」はアルカリであり、そこに焼いた羊から出た「油」がかかることにより、
それらがしみ込んだ土が偶然「石鹸」になってしまったのです。
それ以降は人工的に石鹸を作ろうとしたのですが、灰で作るアルカリ水の濃度は一定にならないために、
なかなか石鹸を作ることができませんでした。
時代が流れ、その製法を確立したのはアラビア人たちで、長い間アラビア商人たちだけが扱う、
大変高価な製品であり、独占技術でもありました。(今でもアレッポの石鹸は有名)
その技術がその後伝わったものがフランスで作られはじめた有名な「マルセイユ石鹸」の起源なのです。
もちろん、その時代も大変高価で貴重なものでしたので、
ごく限られた王侯貴族ぐらいしか使えない特別なものだったそうです。
さらに時は流れ、
19世紀になるとドイツで「塩を電気分解」した強アルカリ成分の「苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)」が発明されて、
ようやく正確に計算できるアルカリ水を作ることができるようになり、
一気に石鹸作りが世界に広まり、一般庶民も使えるようになっていったのでした。
ちなみに、その時代アメリカが盛んに行っていた捕鯨は「鯨油」を取るためで、
その鯨油は石鹸を作るための重要な原料でもありました。
アメリカの西部開拓時代の村々では、食用にした豚や牛の脂身を取っておき、
春になると村総出でその油から1年分の石鹸を作っていたそうです。
それがアメリカのハンドメイドソープの伝統となっています。
現代の日本でも大量に消費されている牛肉や豚肉の脂身は大手固形石鹸メーカーの原料になっています。
このような動物性油脂を原料とした固形石鹸は、
石油を原料とした化学合成の合成界面活性剤液体ソープよりはかなりましですが、
お肌の弱い方は毛穴を詰まらせて、赤みが出てしまうことも極稀にあります。
最後になりますが、
古代ローマの「ソーペsopeの丘」がソープsoapの語源という説があるそうです。
アンティアンの手作り石鹸は、古代ローマで石鹸が偶然誕生した時と同じ、
そして、マルセイユ石鹸で確立された、
手間と時間がかかるけれども、
上質なオリーブオイルや貴重なホホバオイルなどの原料の植物油を酸化させることなく、
保湿用としてお肌にお届けすることのできる
お肌に優しい「コールドプロセス製法」ですべての石鹸を製造しています。


